ガラケーのタッチパネルが使い物にならないのはもちろんそうで、恐らくというか、十中八九、作ってる本人たちも切実な程に自覚していて、誰よりもどうにかしたいと考えているのは間違いないのだけど(そうでなければ、もうどうしようもない)、そうできないのはキャリアが原因だと私は考えている。
日本のキャリアが販売している携帯電話端末は全てSIMロックされていて、つまりそれはあるキャリアで購入した端末は他のキャリアでは使用できないという制限である。こうした端末を売ると言うことは、端末と回線の抱き合わせ販売に他ならず、端末メーカーにとって、それは自由競争主義的なフェアな土俵ではない事は明らかである。端末メーカーは、キャリアの要望に添った機種を作るしか無く、キャリアの意向に添えなければ販売することは出来ない。SIMロックによって、そもそも自由な開発環境が与えられていないということになる。また、端末メーカーはそれぞれのキャリアに対して別々の要求に応えるために、端末開発のための資源が分散してしまうということも、SIMロックによるもう一つの弊害でもある。
日本の携帯電話業界はキャリア主導型のために(この辺りの話はここ参照)、キャリアが出せといったら出すしかなく、春夏秋冬季節ごとに端末開発を行わなければならない。こんな状態でまともな開発など出来るわけが無く、携帯電話開発の現場は惨憺たる状況になっている。特に参考になる有名な話は以下。
「若者にiPhoneが人気らしい、よし、タッチパネル搭載で出せ」という指示がキャリアからあったとして、何年もかけて特許を集め開発資源を集中させて作ったiPhoneに追いつくわけがない事は、上の軍曹の話からよく分かる。
SIMロックを解除し、端末メーカーとキャリアを引き離すことは今後携帯電話端末の発展に不可欠ではないかと思う。実際、数年間何も進展していない。